※2005年の富士登山の様子は宝物なので、こちらのブログに転載です。お時間のある方お付き合いくださいませ♪
さて いよいよ本番当日
来年へのメモもかねて少し詳しく状況を書いていこうと思います
8/20 AM11:00 須走口 駐車場到着
夏の間、自家用車で入れるのはこの須走口だけです
駐車場に入れるかどうか心配していました
ところが、山頂でご来光を見て下山してきた人が
ちょうど帰る時間だったらしく、すんなりと駐車場へ
しかも まだ余裕で空いています。ラッキー
ここで一時間半ほど、高度になれるため ぷらぷらします
もって行ったおにぎりを 山中湖が見える景色の良い場所で
ぱくつきます
「青空の下で食べるとおいしいね~~」
トイレが100円!!
「あんまり おしっこに行かないでね」
「そんなの無理だよ~~」
お土産やさんで「鈴付きの棒(なんていうの?笑)を買って
旅の無事を祈願して さぁ 出発です
初めての登山のため 慎重に慎重に進みます
「ゆっくり ゆっくり」
思えばこれがゆっくりすぎたのかな??(*^^*)
「念のため」と思い、荷物を多く持ちすぎたかもしれません
しっかりしたリュックをお借りしたので 肩が痛いということはまったくなかったのですが、重い・・・
ホタルブクロがあちらこちらに
木立の中を進むのは本当に気持ちいい~~
でも 足場は悪くて・・・根っこがいっぱい
長い道のりだったけれど、六合目に到着
「ママ 俺、カツカレー食う」
「へ? そんなもん食べたら登れなくなるから・・・カップラーメンにしなさい」
「え~~~俺 腹減った!!」
「無理」
カツカレーじゃなくてすねてるギャオス(笑)
カップラーメンが500円
20分歩いて・・・3分休憩
そんなペースで登っていきました
ギャオスは決まって 10分経つと「もう 20分?」
「まだまだ あと10分」
私も息があがって、ついつい休みたくなります
「じゃぁ あと7分にして、おやつ休憩」
「いえ~~い」
休憩をしたら 本六合目を目指します
ほら、富士山も呼んでいるよ
早くおいで~~~ って
ひかりが 高山病ではないものの
どうしても苦しくて 足が前に出ません
それでも少しづつ 前には進んでいたのですが
4時を過ぎた辺りから風が冷たく強くなっていきました
「寒い ママ 早く~」
「ごめん ママ 足が進まない 山小屋が見えるからギャオスは先に行って山小屋の暖かい所で待ってて」
登山道はジグザグに山小屋まで繋がっています
上を見てはいけないとわかっていても すぐ近くに見える山小屋をうらめしくみてしまいます
辛いよ~~ 降りたいよ~~ 見えてるのに全然つかないよ~~
「空はこんなに綺麗なのに 私は何をしているんだーー」
自分のふがいなさに泣けてきます
「次の角まで・・・」「もうひとつ次の角まで・・・」
そうやってなんとか前に進みます
時々 目を奪われる景色が現れます
しゃ・・しゃしんを撮らなければ・・・
「影富士」と呼ばれるものでしょうか?はじめてみました。
「ギャオスが待ってる。行かなくちゃ!!」
その思いだけが前に進む原動力でした
そして 心の中に流れるメロディは「ゆず GO HOME」
くーーーっ!!!なんて感動的なんだぁ
そのときは無我夢中で何も考えられませんでしたが・・・
そして ついに 7合目 大陽館到着
私を出迎えてくれたのは この素敵な空でした
「大陽館」の画像があまりの疲労のため一枚もありません
山小屋に泊まるのははじめてでした
登山靴をビニールの袋に入れて、案内されたのは
部品倉庫のような・・・でっかい押入れのような場所でした(ごめんなさい!笑)
リュック2個分の幅がひかりとギャオスのスペースです せまっ
リュックを頭の方に置いたらそれが枕 ってな感じです(笑)
電気がないので 灯りがありません
小さなペンライトで荷物をごそごそあさります
疲労困憊の私たちは そのまま転がって夕飯を待つまでの間寝てしまいました
夕飯です。ランプの下でいただきます
外観は撮っていないのに、食事だけは忘れずに撮るのね・・・
うす暗い中っていうのはなんとなくワクワクしますね
夕飯を食べながらもギャオスが 「頭いて~」
「げっ! 高山病?」(心の声)
「たくさん歩いたからね~たくさん食べな」
「おかわり! おかわり!」
頭痛いというわりに 大盛り3杯も食べたギャオス
ここまでのお互いの苦労をねぎらいます
「ママ 遅すぎ~~」
「ごめん ママ きつかった・・」
「でも 良く登ったよ。ママ」(タカビーなやつだ)
「ギャオスも途中くじけそうになったけど頑張ったね!!」
他の山小屋ではカレーライス一杯。の夕飯のところが多いそうです
こちらでは ごはんとトン汁はお替り自由だったので助かりました
ちょっとしょっぱいトン汁の温かくておいしいこと
頑張ったひかりは 涙がぽろり
同じテーブルの女性と顔を見合わせながら・・・
「やっぱり こうやって食べたくなりますよね~」
しっかり トン汁の中にごはんを入れて食べちゃいました
ふふふ。おいしかったです(*^^*)
疲れて寝てしまったギャオスをお布団に残し
ひかりは 皆に絵葉書を書きました
「富士山頂」って消印がつくことを祈りながら・・・
この頃から、ずっと風は強くて、山小屋に入りきれないひとが
外で震えながらコーヒーなどで暖をとっています
夜でも雲の流れが速いのがわかります。
その合間をぬって 星がチカチカ光っていました きれ~~
よくここまで登ってきたな~~ ひとり感慨深い ひかり(*^^*)
さて・・・いよいよ 明日はご来光です。
こんな 綺麗なご来光を見ることができました
それでは時間を追ってごらんいただきましょう
雲海の向こうから・・・・そう思って見ていたのですが
うんと手前の真ん中から ぽっかり浮かんだおひさま
強風・寒さのため ギャオスとしっかり肩を組みながら
「ひゃぁ~~ ギャオスすごいね~きれ~~」
「うん・・・」
ギャオスと一緒にこの景色を見れて本当に嬉しかった
山小屋のおにいさん、起こしてくれてありがとう
さて、強風のため下山を余儀なくされたひかり親子
降りるとなればさっさと降りちゃいます(笑)
(※山頂は風速30m!!ツアー登山者の方々も8号目でリタイヤだそうです。
リタイヤは正解だったかも・・・(*^^*) )
砂走りのための準備です
ギャオスは砂よけのスパッツ。ゴーグル。口元にはタオル
ひかりはスパッツが無いので、ケガ用に持ってきていた
テーピングテープで足首をぐるぐる巻いちゃいました
はい 準備おっけい
ギャオスは転がるように降りていきます
ものすごい風にあおられながら・・・
「おれ、29回も転んだ!!」
な・・なぜ 自慢げなんだ・・・?
これが 物資を運ぶ ブルドーザー(笑)
砂走りが終わり、最後の森林のなかです
登山者の疲れをいたわってくれるようです
高山病・強風を経験して もうこりごりかな?
そうおもいつつ ギャオスに聞いてみました
「ギャオス? 来年、頂上に行く?」
「うん! さっき、おじさんが 今回頂上へいけなかったのなら、また来年だなぼーず って言ってた」
おじさん、ありがとう
一度目指した目標。やっぱりあきらめてほしくなかったから・・・
また 来年来るからね~☆
途中下山したもので、早々と山中湖の「岩魚茶舎」さんへ
昼間から 露天風呂
くぅ~~~っ お湯がしみるねぇ~
ぷにも お疲れさま
今回の登山、山頂までは届きませんでしたが
本当によい経験になりました
頂上を目指して、ギャオスは想像以上に頑張ってくれましたし
大きな段差になると 「ママ 大丈夫?」と手を差し伸べてくれました!うふ
そんなギャオスの思いやりの気持ちを感じることもできました
苦しいけれど、頑張った後に見れた 素晴らしいご来光
たくさんの素敵な思い出は、いつまでもひかりとギャオスの心の底に
ちいさなひかりとして残ってくれると思います
このブログという場で応援してくださった皆様
ひかりは ひとりでギャオスを連れて行くことにちょっと不安を感じていました
それでも 皆さんから登山のアドバイスをいただいたり
先に登った先輩の記事にはげまされたり
私の体験を楽しみにしてくれたり
それは 私の背中を押すのに充分な応援でした
ほんとうに ほんとうに ありがとうございました
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